Planner Blog

2018/10/08
natsu

生まれてウェディングと共に生きて 17

21歳 大学生のわたしに

突如やってきた新しき世界

6月中旬に面接を受け 7月から始まる毎日。

月曜・火曜は大学、水曜から日曜はバイト

空いている時間にウェディングスクールに通う

日々が始まる。

それまでの2週間、手を付けたことの無いExcelとWord

(当時はワープロの時代だったのです…!)

基本を覚えて緊張とともに準備は万端。

神奈川の家から六本木のまで所要時間は1時間45分

わたしのウェディング人生はここから始まった。

 

初日に出会った人。

 

ウェディングプランナー。

 

凛としたその人は

異彩を放っていた。笑顔の奥には厳しい視点があって

立ち居ふるまいが美しい。

当日式場やホテルのウェディングが一般的

イベントホールのウェディングは

稀なスタイルで

ウェディングプランナーがオーダーメイドで作りあげる

スタイルはきっと他には無かった時代。

3名の女性が組み、ゴトウフローリストウェディングという名の

完全オートクチュールウェディングを担当していた。

そのウェディングプランナーの

お手伝いをさせて頂くことに。

厳しかった。話してもくれない。

何も教えてくれない。

さぁどうする。

大学生がやる仕事ではない

何で大学生なんて雇うの?

そんな声がそばで聞こえる。

そんな厳しい毎日が始まった。

負けない。

わたしは絶対に笑顔を忘れないようにした。

何を言われても逆らわない、

返事をちゃんとする。挨拶をする。

一度言われたことは絶対に忘れない。

泣くのは帰りの電車の中だけ。

毎日相当ぐったりしていたけれど

負けないって思いながら

少しでもこの世界に居られることに感謝を忘れず

毎日を過ごした。

 

社会という世界に 予想よりも少し早めに

初めて踏み込み

厳しさを知る。言葉の厳しさも対応の厳しさも

葛藤しながら

「いつかこの人に認めてもらう」

強い意志と共に

その日を目指して毎日一歩ずつ。

決して後ろに下がらず一歩ずつ。

そんな大学4年生の夏。

 

ウェディング当日は

なかなか全部を見せてもらえなかったけど

ほんの数分

会場の隅で夢のように出来上がる花の空間を

覗く時間をもらえて

ただただ震えが止まらなくて

何もない箱が毎週違う色を見せる

その非現実に

ただただ感動が止まらなくて

必死に立ち向かっていた。

絶対に諦めない

そんな毎日を送っていた。

 

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今日も読んでくださり ありがとうございます^^

今日もある方が「ブログ読んでます」

その一言をくださって

とても嬉しかった。

今から19年前のちいさなわたしは

こんな奇跡みたいな素敵な空間を

近い場所で見ていて 感じていて

そこから大きな大きな感覚を

もらっていたのだと思います。

そしてこの先に訪れる様々な出来事が

今まで出会った新郎新婦さまや

ウェディングの仲間たちに繋がっている

この時のど根性に

たまには自分をほめてあげよう^^

Natsu.