大学3年生のわたしが
ゼクシィの中で見つけたとびきりの場所
『ゴトウフローリストウェディング』
それはどうやらお花屋さんが創るウェディングみたい。
そのメイン写真は花屋の中で挙式をしていて
小さな写真はどうやら披露宴会場。
その会場写真は花畑みたいな空間だった。
これは何だろう
すごいものを知ってしまった感覚。
誰にも知られたくない
誰にも取られたくない感覚
見つけた。
わたしはそのページのお問い合わせ電話番号に
すぐ電話をかけた。
緊張する前にすぐ行動!これモットー。
『ゴトウフローリストウェディングです』
男性の声。
わたしは大学生であり、就職活動をしているという
話の時点でどの会場も門前払いだったから
ここも恐る恐る。
そしたらその男性は
『ちょうど今アシスタントを探していています。タイミングがいいから
面接しましょう。その前に履歴書送ってください。』
なんと!!!!
なんという感謝のご対応に胸が高ぶる。
場所は六本木。未開拓の地。
降りたことの無い駅。
忘れもしない21歳の6月
わたしは六本木に向かう。
黒やグレーのスーツはやめた。
自分のパーソナルカラーのブラウンのセットアップ
母に借りた。
髪は結わずに 長いストレートの髪をおろして行った。
神奈川の奥に住んでいるわたしには
六本木は遠く、
面接の時間よりも
すごく早く到着。
まずは場所の確認
ゴトウフローリストを見に行こう。
駅から徒歩30秒
辿りついたその先にあったもの
外から見たウィンドウディスプレイ。
衝撃が走った。
『ここで一生 生きたい』
わたしはそう自分の胸に誓った。
面接の時間まで1時間
右も左も分からなく
近くの喫茶店アマンドで緊張しながら
コーヒーを飲む。
あの時のコーヒーは忘れられないな。
高鳴る想いと 興奮と
色々な気持ちを整頓して
将来を描きながら向かった先に
わたしの道標を創る人が
待っていました。
Natsu.