Planner Blog

2018/09/21
natsu

生まれてウェディングと共に生きて 14

大学生のわたしが手にした

1冊の本。

それがわたしの

未来へと導く道標となった。

そしてもう1冊

運命の本がある。

それはわたしが手にした就職活動誌

『ゼクシィ』

 

大学生で初めて手にする結婚情報誌

大学にはウェディング関係に就職した過去の履歴は少なく

自分でやみくもに始めた就職活動の方法だった。

当日はレストランウェディングが段々

流行り始めた時代。

今から20年前ですから^^

1枚1枚めくっては

気になる会場をチェック。

まるで新婦さまと同じ作業。

そして直に電話をする。

 

お相手は新郎新婦さまを待っているのに

大学生のわたしが相手じゃ

そう、ほとんど門前払い。

そのうちにウェディング業界の仕組みが

段々分かってくる。

そうか

直営会場とプロデュース会社があるのね

違う会場なのに同じ会社が経営している

会場があるのね。

そんなこんなで

まるで進まない就職活動に

父親が怒り出した。

わたしは父に怒られたことが

ほとんど無かった。

3女のわたしは甘やかされ

病気真っ最中で

ご飯を食べないわたしに対しても

何も言わなかった。

父親の心配の仕方は知っている。

そんな父が怒鳴ったのは初めて。

ウェディング業界なんて甘くない

どうやって入るんだ、どうやって生きていくんだ。

そんな父親に

いいから黙って見ていてって

涙で言ったっけ。

その後 手紙を書いた。

やってみるから どうか見ていて。

後から母に聞いたけど

父はその手紙をずっと定期入れの中に

持っていてくれたみたい。

反対を受けながら 全く受け入れてくれない

会場たちに立ち向かう日々。

その中で出会ったんだ。

1枚のページ。

ひときわ素敵な

とびきり素敵なページ。

そこはお花屋さんだった。

ううん、そうじゃなくて

お花屋さんがウェディングを創っていたんだ。

名前は

『 ゴトウフローリストウェディング 』

分厚い分厚いゼクシィの中の

1枚にあったこのページが

これからのわたしをすべて創ることになる。

それは運命の1ページ。

 

Natsu.