Planner Blog

2007/05/16
natsu

世界でひとつの引出物

先日6月ウェディングの新郎新婦さまと一緒に
厚木の七沢に行きました。
目的は引出物の打ち合わせです。

七沢に陶芸家“ゆらぎ”の松本先生がいらっしゃって
陶器を焼く釜があります。
松本先生とは私が大学生の時からのおつきあい。

先生の素晴らしさ
それは一組一組の新郎新婦さまと打ち合わせをして
それを形にして陶器を焼いてくださるのです。
まさに“世界でひとつの引出物”

まずは先生は私たちを河に連れて行ってくれました。
森林に囲まれた水の清らかな河。
そこで自分の好きな石を椅子変わりにして
先生はお話し始めました。

“ふたりの結婚式どんなイメージ?”
そんな一言から始まり、ゲストの顔を思い浮かべて
あの人にはあれをあげたい、その気持ちが浮かんきたら
先生はそれを形として提案していきます。

ふたりの頭が柔らかくなったところで
先生の釜のある家に移動して
いろんな陶器を見ながらひとつひとつ決めていきます。

そして陶器の入る箱には先生がひとりひとりのお名前を書いて
完成させてくれます。

都会の喧騒から離れ、時間がゆっくりと流れる中
綺麗な空気を吸っていると、結婚式の意味を改めて考える気持ちになって
こんな素敵な時間をおふたりと共に過ごせること、
本当に嬉しかった。

引出物は感謝の気持ちを伝える大切なアイテム。
おふたりがゲストの一人ひとりを思い浮かべて選び
作り手もおふたりを思い出して土を練り、作品を作る。
素晴らしいことだと思います。

陶器は同じ窯で焼かれるので同じ商品でも色の付き方が
微妙に違います。
どれひとつ同じ作品は無いのですが
同じ釜の中で焼かれた陶器は、同じ釜という
家の中で焼かれたもの、なので家族のような
関係なんです。

皆さまもこんな心を込めた引出物いかがですか?