体重計の数字が教えてくれた 現状。
その数字がわたしを動かしたのは2回目。
最初はバセドウ病発覚時のプラス13キロ増の時
ここからご飯を食べる行為が恐怖と化し
そこからマイナス24キロになった時
ご飯を食べない行為が恐怖となる。
すごい精神バランスを1年のうちに体験した。
ここからだ
『ごはん 食べよう』
わたしに芽生えた。体重を増やす感覚。
そんな勇気を絶対持てないと思っていたこの時期に
この勇気は半端ないものだった。
母に言った。
『パスタを食べに行きたい』
レストランでパスタを食べる
すごく普通の行為、
わたしには初めての場所に行き
初めての経験をするくらい大きな行為
大きな第1歩。
母は嬉しかったかな。どんな気持ちだったかな。
一緒に戦い 一緒に痩せてしまった母が
この言葉を聞いたのはどんな安堵だったかな。
パスタを食べに行く前夜は
どきどきして眠れなかった。
それは楽しみのドキドキと
ご飯が食べれる楽しみと。
急にひどくお腹が空いた。
夜中にベットの中でお腹が空いてしかたなかった。
翌日母と行った先は
『壁の穴』という老舗のチェーン店。
母はここのパスタを若い時に食べ
その美味しさが忘れられないと
前から大好きなお店。
メニューを見て緊張する。
何を選ぼう。
カロリーが低いのどれだろう。
精神的には脱出できない。
当たり前か。
話は脱線するが
拒食症時のわたしの愛読書は
カロリー表示が載った食品栄養辞典。
異常にカロリーに詳しくなった。
低いものを探しに探して その仲間たちを
インプット。食べることが許されるものたちを
必死に探して 毎日探して。
話は戻り
そんなわたしが選んだパスタは
キノコの和風醤油パスタ。
具はキノコのみ。なんとも地味なパスタ。
母のは彩り豊かだったな^^
ただその味は格別だった。
こんなにおいしいご飯があるんだ。
今でも忘れられない。
やせ細った身体に一人前のパスタが入る。
奇跡みたいな出来事。
肉が無いから食べ物が入るとお腹に現れる。
全部食べた。
残していいのよって言われたけど
全然食べれた。
一昨日までのわたしは居なかった。
克服のタイミングとスピードが
すさまじい。わたしらしい。
ここからもうひとつの戦い
体重を戻すことが始まる。
・
そんなに簡単じゃないことに加え
付属して付いてくるダメージは大きかった。
がんばれ
高校2年のわたし。
・
今 わたしが
今日も美味しくご飯を食べ
そして人より多く食べるのは
こんなにも胃を小さくしたり大きくしたり鍛えてしまった
結果からなのだろうか^^
Natsu.